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「接近戦はよせって言われたけど…これしかないんだ!!」
レイは敵機に照準を合わせ、突撃銃のトリガーを引く。
しかし、放った銃弾が届く前に、"ゲイボルグ"はモニター外へと姿を消した。
「機動力が違いすぎる…くそっ!」
コックピットに鳴り響くアラートで位置を把握する。
三時の方向に機体を向かせ、相手の攻撃に対して回避行動を取る。
だがそれよりも速く、相手の蹴りが胸部に叩き込まれ、衝撃でコックピットが揺れる。
「くっ…!」
瞬時にバーニアを吹かせ、なんとか体勢を立て直す。
立て続けに繰り出される攻撃を、レイは懸命に機体を操り回避する。
「どうした! そんなものか…ファーストサンプル!!」
開いていた通信回線を使い、スピーカーから敵パイロットの声が響く。
(勝手なことを!!)
頭に血が昇り、何も考えずにペダルを蹴り、間合いを一気に詰める。
「はぁあぁぁぁっ!!」
近距離で突撃銃を放つが、ボディに軽く傷を付ける程度で、致命的なダメージを負わせる事は出来ない。
「装甲の造りまで違うのか!?」
動揺で動きが鈍ったその直後に放たれた、ビームジャベリンの突きを辛うじて躱すが、続けざまにビームサーベルがレイを襲う。
(躱しきれない…くそっ!!)
とっさにサーベルを腰部から引き抜き、ビームサーベルを受け止める。
「良い反応だ…しかし!」
ビームサーベルを受け止めている部分が赤く灼け、切断されていく。
「何なんだよ一体!?」
レイは完全に灼き斬れる前に、回避行動に切り替え、防ぎきれない斬撃を躱す。
「ここで退いたら…!!」
レイは機体を反転させ、突撃銃を超近距離で乱射する。
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