1人が本棚に入れています
本棚に追加
これから戦闘に出るというのに、不思議と恐怖はなかった。
ゆっくりと1回深呼吸した後、レイが乗った"エイト"が宇宙空間へ躍り出た。
ゲームではかからなかったGがレイを襲う。
レイはモニターやレーダーを見ながら、武装の確認や敵の位置を確認した。
「後方より敵機? 認識は…"ボルグ"3機!!」
標的にロックされた事を知らせるアラートが鳴り響く。
「もう来たのか…装備は!?」
レイは回避行動を取りつつ、スペックを開く。
しかしモニターには、装備らしいものは表示されなかった。
「装備が無いのか!? くそっ…だったら!!」
レイは敵機に向かって一気に加速する。
「はぁあぁぁぁっ!!」
一番近くの敵に、体当たりをして吹き飛ばす。
「ぐっ!!」
激突時の衝撃に耐えながら、体勢を崩した"ボルグ"の武器を奪い、レイは"エイト"に装備する。
その途端、モニター内にその武器の情報が表示される。
「75ミリの突撃銃、弾数82…このタイプは好きじゃないけど、何とかなるか」
武器を奪った"ボルグ"を蹴り飛ばし、残りの2機に注意を払いつつ標的をロックする。
「うまく当たってくれよ!!」
レイは奪った突撃銃を10発を2回に分けて発射した。
発射された弾丸は、"ボルグ"の頭部のメインカメラと、右腕を破壊した。
「よし!!」
しかしその直後、真横から2機の"ボルグ"が、実刃のサーベルを引き抜き、レイが乗る"エイト"に襲い掛かる。
「うわっ!?」
それをバーニアを駆使して何とか回避する。
「このっ!!」
レイは突撃銃で牽制しつつ、カメラを破壊されて身動きの取れない"ボルグ"に近付き、腰部に取り付けられているサーベルを抜き取り装備する。
最初のコメントを投稿しよう!