第一章~終わりの始まり~

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これから戦闘に出るというのに、不思議と恐怖はなかった。 ゆっくりと1回深呼吸した後、レイが乗った"エイト"が宇宙空間へ躍り出た。 ゲームではかからなかったGがレイを襲う。 レイはモニターやレーダーを見ながら、武装の確認や敵の位置を確認した。 「後方より敵機? 認識は…"ボルグ"3機!!」 標的にロックされた事を知らせるアラートが鳴り響く。 「もう来たのか…装備は!?」 レイは回避行動を取りつつ、スペックを開く。 しかしモニターには、装備らしいものは表示されなかった。 「装備が無いのか!? くそっ…だったら!!」 レイは敵機に向かって一気に加速する。 「はぁあぁぁぁっ!!」 一番近くの敵に、体当たりをして吹き飛ばす。 「ぐっ!!」 激突時の衝撃に耐えながら、体勢を崩した"ボルグ"の武器を奪い、レイは"エイト"に装備する。 その途端、モニター内にその武器の情報が表示される。 「75ミリの突撃銃、弾数82…このタイプは好きじゃないけど、何とかなるか」 武器を奪った"ボルグ"を蹴り飛ばし、残りの2機に注意を払いつつ標的をロックする。 「うまく当たってくれよ!!」 レイは奪った突撃銃を10発を2回に分けて発射した。 発射された弾丸は、"ボルグ"の頭部のメインカメラと、右腕を破壊した。 「よし!!」 しかしその直後、真横から2機の"ボルグ"が、実刃のサーベルを引き抜き、レイが乗る"エイト"に襲い掛かる。 「うわっ!?」 それをバーニアを駆使して何とか回避する。 「このっ!!」 レイは突撃銃で牽制しつつ、カメラを破壊されて身動きの取れない"ボルグ"に近付き、腰部に取り付けられているサーベルを抜き取り装備する。
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