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白い花びらはあいかわらず
私の上に
ひらり、
ひらり。
あの夜ほどちることは
きっと、もうない
ともだちは、こない
私はまた泣いた
白い花のうえに
ぼとぼとおとした
「なあ、」
なんで、
「なんで泣いてるんだ」
だって
「やっぱりさ、」
やっぱり
「おれたちは、」
その手を
握っても、
「ともだち、だろ?」
歩けない私をおぶって
それでもいいよ、それでもいいって
だって一緒にいたいんだよって
私のぐちゃぐちゃな顔を笑って
「一緒に、帰ろう」
白い花はもうちらない
あなたの背中に揺られて
一緒に、帰ろう
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