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「先手必勝!」
自称元神王ちゃん(長いので次から田中と名付けよう)は両手を空に向けた。
「我望むは大いなる星の力 空から降りし天よりの使者よ 全てを燃やし尽くし無と帰せ メテオ!」
田中の詠唱が終わると同時に空間が割れ、俺に向かって数多の隕石が飛来してきた。
「フハハハハゲホッゴホゴホ……あ~…見ろ!これが神級魔法の威力!さあ我が主になるならこれくらい防いでみろ!」
無理に高笑いなんてするからむせたのか。しかも何事もなかったように喋るあの度胸…大物だな。
ふむ、とりあえずこの隕石をどうにかせねば。
「セラミックバットよ…俺に力を貸してくれ。そういえばバットで隕石を打ち返すゲームがあったな。…打ち返してみるか。」
俺は指輪を全て取ってポケットにしまい、バットを構えた。
注)セラミックは包丁などの素材です。それほど強い金属ではありません。無論、隕石と当たったら壊れます。それと仙はどこか抜けています。
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