過去からの訪問者   

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「「のわっ!!?」」 「・・・ん?」 不意に聞こえた声に目を開いた 「えっ・・・!?」 ありえない光景に身体が動かなかった 人が・・・降ってきた 「ふぐっ!!!」 見事に私の上に落ちた 『イタ・・・くない?』 「どいて・・・下さい」 半分ひん死状態な私の声は、潰れた蛙のような声だった 『な、なんじゃ?』 びっくりしたようで周りをキョロキョロと見回した 「あの・・・下、下に」 『へっ?』 ようやく下で下敷きとなっている私に気付いたみたいだ 私を見下ろしたや否や驚いた様子で慌てだした 『いやっ、あのっ・・・』 「どいて・・・真面目に重い・・・」 息もまともに出来ない 『あっ・・・』 ようやくどいてくれた ものすごい開放感が感じられた 「ゲホッ、ゲホッ」 何回か咳き込み、息を整えようと深呼吸をする 「スーハー、スーハー」 少しずつ息も整い、落ち着いてきた
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