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大柄の男は河原道にちょこんと座り、流れる川を眺めてる
「・・・」
寂しそうな目をしている男に声をかけようか迷った
「いっか・・・」
また、向きを変えると歩きだした
「忘れよう・・・」
さっきの事も、学校での生活も・・・
不意に涙がでてきた
人気の無い路地に入ると、うつむき速足で歩いていた
ドン!!
『イタ!』
「あっ・・・すみません」
前を見てなかったから、人にぶつかってしまった
『あー、骨折れた~』
『マジで?』
『病院行かないとじゃんか』
3人組の男達は、私より2つ、3つ上くらいだろう
156cmしかない私の身長に対して165cmちょっとくらいの身長の男達は私を見下ろしてニヤニヤしている
『病院代、払って』
『骨折なら5万くらいだよな』
「そ、そんな・・・」
いくらなんでも、5万円は高すぎる
『金が払えないなら体で払うか?』
1人の男が笑いながら言った
『そりゃ、いいねぇ~』
「いや・・・」
『あんたが悪いんだから、自業自得だよ』
「いや・・・イヤ」
『暇つぶしに、楽しませてくれよな』
「イヤァァァっ!!!!」
『うるさいんだよ!』
私の頬を叩くと、力強く私の左腕を引っ張った
「痛い!!放して!!」
人気の無い路地に、私の声が響き渡った
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