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血の気が引いているのが、よくわかる
龍「腰が抜けたなら、さっさと去るんじゃな」
『何をっ!?』
龍「なんじゃ?やるんか?」
そう言った口は笑っているが眼は笑っていない
『ひっ・・・!』
完全に腰が抜けたのか、尻をついた状態で後ろに退った
龍「さっさと行け!!!」
『はっ、はいっ!』
『すみませんでした!!』
『ゴメンなさぁぁいっ!』
3人は血相を変えて逃げ去った
「・・・」
静かになった路地には私達2人しかいなかった
私もしばらく3人組が逃げ去った方角をじっと見ていた
「あの・・・」
小さい呼び声に気付いたのか、私を見た
龍「無事でよかった」
「・・・なんで?」
龍「?」
「なんで?なんで、会って間もない、見ず知らずの私を助けてくれたの?」
龍「なんでって・・・」
私の質問に少し困ったような顔をした
龍「困ってる人を助かるのは当然じゃろ?理由なんて無いぜよ」
表情豊からしく、さっきまで困った顔をしていたが、ニカッとほほ笑んだ
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