5人が本棚に入れています
本棚に追加
新井ミカは、死にかけていた。
いつも、誰かに監視されている。
理由は、ミカのIQが原因である。ミカのIQは、200という、超天才的なIQなのだ。しかも。なんと年齢は6歳。小学一年生と、おなじ年齢で、大学生と同じ。いや、それ以上の頭脳の持ち主である。その頭脳を、皆が狙っているのが、実態なのだ。
そのため、外で遊んだり、友達を作ったり、パソコンをしたり、メールをしたりも出来ない。両親と会うことさえ、許されない。そんな場所にいる。ただ、ミカは、今日を期に、こんな施設を抜け出そうと考えていた。
ミカは、ここがアメリカで、バイアフォー大学の中だということを知っていた。
そして、この施設の監視システムについても、すべて知っていた。ここの監視システムは、午後12時になると、1分間すべて解除される。その間に、逃げ出そうとおもったのだった。
そして、12時。
ロックはともかく、警備の人もいなくなった。
そして、出口と思われる扉から中に入った。
光が眩しい。扉を開けた瞬間、大量の光が見えた。
が、
誰かにぶつかった。
学生だろうか。必死に英語で呼びかけてくる。
「you look pale. are you?」
顔色がわるい?わるいんだ私。
「Thank you. I'm all right now.」
はぁ。よかった。
おれがなんかしちまったのかと思ったよぉ。
「you university studrnt?」
「No」
「はぁ。英語疲れた。」
「わたしもぉー」
「って。君日本語つかえるのかよぉ!!!」
「だってミカは日本人だし、英語は3歳の頃からしゃべれるしぃ、全世界の言語使えるもん!!馬鹿にするな。・・・ってあんたなまえはぁ?」
「おれ?おれは、山田涼。ハタチ。あんたは?」
「新井ミカ。6歳。逃げて来た。あんた、家泊めてくれたら、すごくうれしい。」
「いいよ!逃げてんだったら、同じだし、なら一緒ににほんくるか?」
「うん!」
ぷろろーぐ終
最初のコメントを投稿しよう!