第三章【忍び寄る影】

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「……」 沈黙が続く。 プルルルル…プルルルル…!! ドキッ!! 突然鳴った電話に3人とも目を向ける。 電話に出ようと聡が立ちあがった。 お父さんには、連絡はお母さんの携帯にと言ってある。 お父さんでは無いのは確か…。 ガチャ…。 「……」 聡は何も言わずに受話器を取った。 「…あぁ…おはようございます。6組の黒部です。 …はい。昨日は父に言われて泊めさせてもらいました。 …はい。…はい…。 えっ…退学!?」 退学!? 「…はい。わかりました。伝えておきます。 ありがとうございました。 失礼します…」 ガチャ…。 「純が夜の職員会議で退学が決まったって…。 それと警察の協力もあって、純の落書きは全部消えたってさ…」
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