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高1の時に同じクラスになって、入学1週間目にしてすぐに告白されて付き合った。
純は一目惚れだって言ってたけど、私は純の猛アタックの勢いに負けて付き合ったような感じ。
顔もカッコ良かったし、反対する友達も居なかった。
そんな始まりだったのに、付き合い出してからあっという間にもう2年が経った。
それだけ純との時間が楽しかったってことなのか…それはわからないけど。
「純…いい加減、信用してよ…私のこと」
私は俯いた。
この2年、ずっとそうだった。
「葉月のことは信じてるよ。
だけど葉月に言い寄って来る男は許さねぇ。
そんなヤツがいたら、ただじゃおかねぇ。
半殺しにしてやる」
純の目が怖い…。
友達と一緒の時や、部活の時はいつも笑っているムードメーカーの純。
でも、私のこととなると別人みたい。
2年になって、クラスが変わってからは純の束縛も度を増してきた。
「またそんなこと言ってぇ!!
言い寄ってくる人なんていないよ?
純が怒るから男子とは話さないようにしてるし、友達ですら純が蹴散らして来たんじゃん…」
私は不満そうにそう言った。
何でわかってくれないの?
こんなやり取りが2年も続くと疲れてくるよ…。
「葉月!! 俺のこと嫌いになったのか!?
前はそんなこと言わなかっただろ!?」
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