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「トコタチ!」
「あっ 慈母ぉ!」
青い髪をし二匹の蛇の尻尾を持つ者―アメノトコタチノカミがぶんぶんと上で腕を振っている
隣には黄色い髪に角を生やしたウマシアシカビヒコヂノカミがひらひらと手を振っていた
「神が産まれたというのは本当か!?」
「はぁい♪Verycuteな女の子が二人なのですよ♪」
「おめでとうございます 慈母ー」
ヒコヂカミはぽわぽわとしながら手を叩く
「うむ してその子は」
「こちらですよっ♪」
トコタチは少し身体をずらす
トコタチの後ろにはミナカヌシに似た真っ白な髪に赤い目 狼のような耳に尻尾をつけた長髪の少女
唯一違うのは赤いくまどりの模様だった
もう一人の少女は兎のような耳と尻尾をつけた金髪に青い目の少女
彼女は青いくまどりをしていた
「ほう…これは素晴らしい…!」
「?どうなされました慈母」
「この子等は…これから生まれるであろう生きとし生ける者全てを照らす力を持っている」
「…ほほー」
全てをあまねく照らす太陽の子と月の子―
ミナカヌシはそうつぶやいた
「…トコタチ」
「はい?」
「彼らは我が育てたい… よいか?」
「…ええ もちろん 慈母様の仰のままに」
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