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「ねぇさきちゃん?」
「なぁに夢お姉ちゃん?」
「私の事は夢でいいよ♪」
「じゃ~夢ちゃん!!」
「うん♪」
可愛いげのある2人の会話
夢は不思議に思った事をさきに聞いた。
「さきちゃんは、ここに毎日いるの?」
さきは一瞬顔が曇る
「…うん。私ねぇ、ずーっと入院してるの。この病気治らないのかなぁ…」
さきは泣きそうな顔になる
「大丈夫だよ!!うちのおばぁちゃんだって、ずっと入院してたもん。明日やっっと退院なんだ。だから、さきちゃんも退院出来るよ♪」
励ます夢の顔を見たさきは笑顔になった。
「そっかぁ!!私も頑張って退院するんだぁ♪」
さきが元気になって、
夢は安心した
「じゃあ、そろそろ帰らなきゃ。また明日ね、さきちゃん♪」
「うん!また明日。」
さきとバイバイをして、おばぁちゃんにも「また明日くるね」と言いバイバイした
病気から出ようとした時
「あのー。」と声をかけられ振り向くと、女の人だった
「はい?何ですか??」と夢は言った
「さっき、さきと喋ってるの見て…」
「…あ!!さきちゃんのお母さんですか?」
「えぇ。さきが、可愛いお友達出来たの!!って言ってるもんだから、気になってねぇ」
さきのお母さんはニコっとした
「え…いや…可愛いだなんてそんな…」
夢は照れながら言った。
「あの子、友達がいないのよ。ほら、ずーっと入院生活で同じくらいの子が周りにいないから…。でも、あなたが友達になってくれて、私もさきも嬉しいわ」
さきのお母さんは凄く喜んでいた。
そして、夢は優しそうな人だなぁと感じていた
「…あ、帰ろうとしてたのに引き止めちゃってごめんなさい。また遊んであげてね?…ではまた」
夢にそう言うと病院に戻って行った。
(さきちゃんも大変なんだなぁ。よし!!明日も遊ぼーっと♪)
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