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そこに書いてある絵は、
さきと夢とおばぁちゃんがいる絵。
輪になって、皆が笑っていた。
夢はさきの絵を見ると何でか癒される。
「さきちゃん凄いね!!みんなが笑顔だよ~♪」
「えへへ。…笑うっていいんだよ♪皆が幸せになる…」
さきは疲れていたのか、
寝てしまった
「寝ちゃったか。…あ、さきちゃんのお母さんも、笑顔になってくれて良かったです。」
「いいえ。夢ちゃんのおかげですよ。夢ちゃんがあんな事言ってくれなければ、私は毎日泣いてました。ありがとう」
夢は「えへへ」と照れた
「さきちゃんも寝ちゃったし、あたしもぅ帰ります。また明日来るので、さきちゃんに伝えといてください」
「えぇ。わかったわ。また明日会いましょう」
夢は病院を出た
---「ただいまぁ」
夢はそのまま部屋に入った
そして、、
目から沢山の涙が出た。
何であんな小さい子がこんなに重い病気にかかるわけ…??
可哀相すぎるよ…
神様は意地悪だ
ひど過ぎる…
そう思いながら、
夢から溢れ出る涙は、
寂しい思いと、複雑な思い、神様に対しての思いが入り交じっていた。
夢は泣き疲れて
いつの間にか寝てしまった
----「もぅ朝か…」
夢は、のそのそと布団から出て着替えた
「さきちゃんに会いに行かなきゃ、元気な姿で会わなきゃさきちゃんも心配するよ」
後ろから声がした。
「おばぁちゃん…?知ってたの??」
「おばぁちゃんは知ってるよ。」
「さきちゃんが教えてくれたんだ。『私は治らない病気なんだ。でも、夢ちゃんには内緒だよ??ずっと笑っていてほしいから』って言って来たんだ」
夢は泣いた
「夢笑わなきゃ、そんな顔してさきちゃんに会っちゃ駄目よ」
「うん…」
夢は笑顔になり、病院に向かう。
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