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6・学校・廊下
深夜・詩音は裸足のまま暗い廊下を歩く
傷だらけで、左手には星型のブレスレットをつけて
ゆっくりゆっくり歩いている
7・彼方下宿先・小野家茶の間
庭のある和式の立派な家。
下宿先の面々で騒いでいる
由香里(女子大生)が料理を作ろうとしているのを彼方と大江健一郎(体育大学生)、小野寛ノ介(下宿責任者まだお)が止めようと騒いでいた
由香里「大丈夫よ!今日は!」
健一郎「駄目です!
絶対駄目です」
彼方「…」
寛ノ介「馬鹿!家壊す気かこの馬鹿女!」
由香里「彼方為に元気付けてやろうと、思ったんじゃない!」
健一郎「死んじゃいますから!」
彼方「あはは」―
テーブルの上に置いてある彼方の携帯が鳴る(バイブのみ)
画面には「鬼の雅和」
彼方は出ない
8・学校・屋上に続く階段
詩音はまだ歩く
右手は動かないまま
楽譜を左手に持ち、ゆっくり近づいていく
夜の屋上の扉を開け、校内よりも明るい夜空へ足を踏み出す
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