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俺の名前は、越智啓介(オチケイスケ) ごくごく普通の大学二年生。 今日も、親友の佐川涼太(サガワリョウタ)と一緒に帰っているところだった。 「なぁ…今度肝試し行ってみねぇ?」 「肝試しぃ!?」 涼太の突然の言葉に、俺は驚いて声が裏返った。 それも仕方がないだろう。 涼太は極度のチキンで、突然肩を叩いただけでも半泣きになるほどなのだ。 そんな涼太が肝試しなどとは、有り得ない。 幽霊なんか見たら死ぬんじゃないかと思う。 あ。 ちなみに、俺は幽霊なんか信じてない。
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