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伊達は河野の話をじっと聞いた。
「あの時は私も、もう一人の同期だった男も事件を目の辺りにし、驚いたものです。
倒れた桐山刑事を当直だった私と彼の二人で未熟者にも関わらず緊急手術したものですから。」
河野は当時の事を思い出すかように少し興奮気味に話した。
河野はフッと笑って言葉を続けた。
「余談ですけど、桐山刑事の奥さんはその事件の被害者の女の人なんですよ。」
(さすが桐山さん、やるな…)
伊達は黙って笑みを浮かべた。
「河野先生ありがとうございます。聞きたい事は聞かしていただきました。」
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