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「ん?十也がどうかしたの?」
「フェイトさん、坂崎さんて凄い有名人ですよ?」
初耳。
「どういう事?」
「どうもこうも、フェイトさん達が関わったフリューゲル事件での無人機撃墜数、管理局史上歴代16位なんですよ。しかもたった五回の出撃で。それで付いた異名が“管理局の爪鴉”」
知らなかった。
確かにフェイト達よりは墜しているとは誰もが思っていたが、まさかそこまでとは。
「ていうかティアナ、確か私達十也のお墓参りに一緒に行ったと思うんだけど?」
十也の功績に関心しながらも、フェイトは先ほどから感じていた違和感の主に気づき問いかける。
「え?お墓参り‥‥‥‥もしかしてJ.S事件のすぐ後の?」
はっとしたように目を丸くしたティアナがおかしくて吹き出しそうになる。
一息つくためにコーヒーを口にするフェイト。
「そうだったんですか‥‥‥‥辛くかったですよね、坂崎さんが亡くなられた時」
「‥‥辛かったよ。それこそグチャグチャってこういうのを言うんだろうなぁって思った。あの顔はもう誰にも見せられないな♪」
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