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あれから一時間、ティアナの恋愛事情や昔のなのはの事、スバルのはちゃめちゃぶりなどで話しは大いに盛り上がった。
楽しく話しているとシャーリィがやって来てもううるさいくらいだ。
そんな時、
〈ハラオウン執務官、時間だ。ランスターを連れてブリッジに来てくれ。〉
「着いたみたいだね。行くよ、ティアナ、シャーリィ」
「「はいっ!」」
表情を引き締め椅子から立ち上がった三人は足早に食堂を後にする。
ブリッジへ続く通路を通り、本日二度目となる扉を開ける。
「よし来たか。シャーリィは通信席へ行ってくれ」
“はい♪”と元気に応えたシャーリィは駆け足で所定の席へにつく。
それを苦笑混じりに見送ったクライスは一呼吸置いた後に話し出した。
「あれが“イズミ”だ」
モニターには青い宝石が写し出されている。しかしこんなサイズのロストロギアをフェイトは見た事が無かった。
一緒に表示されている数値を見るとそこには2,34mとある。
「そしてこっちが魔導師だ」
モニターがズームアウトしていくと“イズミ”を挟む様に二人の魔導師が真っ直ぐこちらを見ている。
「気持ち悪い連中だ、もうこちらに気づいてやがる」
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