昔話

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J.S事件から三年、事件による傷跡は今ではほとんど癒え、ミッドチルダに住む人々は何事も無かった様に日々を謳歌している。 事件後、機動六課は解散され、戦いを生き抜いたエース達はそれぞれの進路に沿って旅立って行った。 隊長陣も例外ではなく、フェイト・T・テスタロッサ執務官は六課時代の前線フォアードであるティアナ・ランスターを第二補佐官に迎え、以前所属していた本局次元航行部隊に復隊していた。 「フェイトさ~ん♪」 「どうしたのシャーリィ?」 フェイトの補佐官であるシャリオ・フィニーノが元気良く手を振りながら駆け寄って来た。 「なのはさんからの言伝てですよ♪」 「なのはから?」 「はい♪何でも、ヴィヴィオの学校で今度の水曜日に授業参観があるんだけどその日は教導と重なって行けないから時間が空いてたら行ってあげてほしいそうです」 「水曜日か‥‥‥うん、それなら大丈夫。なのはには私から連絡しておくからシャーリィはティアナの手伝いに行ってあげて」 「了解で~す」 そう言うとシャーリィはニコニコしながら来た通路を戻って行った。 「ヴィヴィオか‥‥‥久しぶりだなぁ♪」 次元航行部隊に所属しているフェイトはなかなか休みが取れず、一週間近く家には帰れていない。 なので久しぶりの休日にヴィヴィオの学校での姿が見れるという事で気分も自然と明るくなる。
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