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「はははっ、やられたよ。まさかこれほどの腕前とはな」
実は今日新機動六課の後見人兼事実上最高責任者のアルバ・グエンダル中将が視察に来ていた。
それも本人たっての希望との事で、クライスの判断で今の六課を分かってもらうのに一番手っ取り早い朝練風景を見てもらう事にしたらしい。
「この分なら現場の一切を君達に任せても問題無いだろう。優秀な指揮官、才能溢れる前線メンバー、何より君達はお互いを信じ合っている。まっことどこの部隊もこうありたいものだな」
そう言い残したグエンダル中将はボディーガードにいざなわれその場を後にした。
「ええ人やないですか」
「なんだ面識無かったのか?‥‥あぁ、確かにいい人だよ」
クライスもそれだけ言い残し去っていってしまった。
最近クライスはどこか疲れているような印象を受ける。彼なりに気を張っているのだろうが‥‥クライスほどの男が一体どうしたのだろう。
「フラれたんやろか‥‥」
そんな事を考えているとなのは達が訓練施設の方から手を振りながら戻って来た。
(お、来た来た♪)
メンバーに対しはやても手を振り返す。
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