赤眼

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“フリューゲル”、今の単語で確定した。彼は数年前の事件の関係者だ。 「フェイトちゃん‥‥」 「分かってる、とりあえず逮捕‥‥でしょ?」 問いただしたい事は山ほどある。しかしこの場では成し遂げるのは難しい。なら捕まえるしかない。 かなり強引な解釈で自分の心を無理矢理落ち着かせデバイスを構え直すフェイトとなのは。 「私達はあなたをどうしても捕まえなきゃいけない理由ができた。お願い‥‥抵抗しないで」 (仕方ねぇ、やるか) 「紅蓮、デバイスリミッターフェイズ5まで解除だ」 「「「「「!!」」」」」 スバルが近づいて今まさにバインドをかけようとした瞬間だった。一瞬猛烈な勢いでドリルが回転したかと思うと排気啌から魔力の残塵が放出される。 「あかん!!」 ズドドドドォン 何か危険な気配を感じたはやてがブラッディダガーを発動させる。 倒せたとは思っていないが、簡単には回避も防御も難しい位置に撃ち込んだ。痛手は与えたはず。 しかしザインは無傷だった。 「無駄だ。それでは俺を貫く事はできない」
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