赤眼

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はやては本能的にこのこの攻撃は食らってはいけないと感じ、距離を取る。 「逃がすかぁっ!!」 ザインも逃がすまいと追撃してくる。 あのデバイスの形状から判断できるのは、超至近距離での一撃必殺。距離さえ取っていればどうという事は無いはずなのだ。 「なんやあれ!?」 しかし状況は違った。あのデバイスからは先ほどまではただ回転しているだけであったドリルの周囲に気流が生まれて暴風が吹き荒れている。 (時間経過で威力増加かぁ‥‥よしゃ、一か八かや!) はやては反転しシールドを張る。できるだけ硬く、できるだけ耐えるように。 「っ!?なめるなぁぁっ!!」 ガッ、ギャルリリリリリリッ シールドに向かって思いっきり突きだしたドリルが火花を散らす。 そしてフルオートマガジンからカートリッジをロードする。 ズガンッ、ズガンッ 空薬莢が排出される度にドリル後部のスラスターが瞬間的に噴かされる。 これによる衝撃ではやてのシールドに亀裂が生じてきた。 (きっついわぁ、カートリッジも何発持ってんねん)
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