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「ティアナ、どっちとやりたい?」
フェイト自身の中では既に戦闘になった際の組み合わせは出来上がっているが、あえてティアナの意見を聞いてみる。
「正直どっちも嫌です‥‥でも強いて言うならドリルの方ですね」
「どうして?」
「悔しいですけど同じ銃使いとしてこれほど完成された銃撃を見た事がありません。付け入る隙が無いんです」
「うん、私もそう思ってた。正しい判断だよ」
「はい‥‥」
「でもティアナの弾丸が弱い訳じゃないよ。また自信無くしそうになってるみたいだけど」
微妙な表情の変化に気づいたフェイトは笑顔でフォローする。
だがこれは事実。同じ戦闘スタイルの人物が同じ環境で戦えば勝敗の鍵を握るのは練度。今のティアナでは力不足だ。
「ドリルの方は一撃も当たらない覚悟でいかないと。この威力は大怪我じゃすまいから気をつけてね」
「そこは大丈夫です。なのはさんにみっちりしごかれたんで♪」
“あはは”と苦笑しながらティアナは頭をかく。六課時代の訓練を思い出したのだろう、顔色がよろしくない。
「ふふっ♪なら任せたよ。今回の任務はこの二人の足止めだから、無理はしちゃ駄目だよ」
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