狂いの始まり

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ピピピピピピ 目が覚める 7時半に設定したアラームが鳴り響く 自己紹介がまだだった 俺は魔崎 正 中学3年生。思春期真っ只中の男の子だ 好きな女の子もいる健全な男子だ 朝からベッドで寝れてるのは、親父が廃倉庫から6時半に連れ出してくれるからだ それにしても、今日の症状は比較的楽だったな いつもは頭に響く声が頭痛になるほど鳴り響くのだが、今日は楽だった 「ふわぁ~あ。おはよう母さん」 「おはよう正。歯磨きと顔洗ってらっしゃい」 「うぃ~す」 魔崎 雫(マザキ シズク) 俺の母さんの名前だ いつも通り、朝から爽やかオーラを放っている そしていつも通り、朝ごはんを作ってくれている 「ん?」 メニューがいつもより豪華だ………ナゼ? 「いつもよりメニューが裕福だと思うの俺だけ?」 「だって、母さんと父さんは今日から出張でいないからね。最後に豪華にしていこうと思ったのよ」 「え゛っ」
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