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私たちは一番手前の部屋に入ることにした。 扉は無く、ズタズタに引き裂かれた畳の和室があった。 寝室だったのか布団もある。 「随分荒らされてるね。」 ごみや埃が一歩進む度舞い、ペットボトルや空き缶が乱雑に置かれていた。 「何も、ないね。」 私がそう言うと、二人もうなずく。 「次、行こう。」 美紀が言った。 私たちはその向かいにある部屋へと進んだ。 そこにも扉がない。 覗いてみると、物置だった。 たくさんものが置いてあって入れそうになかった。 仕方がないから物置の隣の部屋に行くことにした。
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