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「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
私と恭子は叫んで走り出した。
それを骨の軋む嫌な音をたてながら直美が追いかけてくる。
「逃がさない逃がさないにがさないにがさないニガさないニガさないニガサナイニガサナイ!ぐはははははははははははははははははははははははは!」
玄関の方へ向かおうとしたとき、お風呂場から何かが四つん這いで出てきた。
「置いていくなんてひどぃょオ!」
首がぐるりとこちらを向いた。
「美紀……………?」
私が呟くと、口がにぃっと笑い、
「真実チャん。サビシイ…………?」
と言った。
私は何か口を開こうとした。
すると、四つん這いの美紀が凄まじい早さでやってきて私の腕をつかんだ。
「いこう。いこう?イク…………………………………………………………………ケケケケケケケケケケ。」
私はものすごい力でひきずられて行った。
「離して!はなせ!このっ!」
私はもがいたけど、手はますます食い込んだ。
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