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そのとき、直美の全体重が私の爪にかかった。 すると、直美の手の皮が手袋のように剥け、直美は風呂釜の奥底に消えていった。 私はその皮を、自分の右手にかぶせた。 呆然としている恭子に声をかけ、私たちは廃屋の玄関へと走っていったのだった。
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