1人が本棚に入れています
本棚に追加
「梨華ちゃんの親が電話してきたもん。あなたの家に私の娘がおじゃましていませんか?って。」
直美は言った。
「それが事実なら警察沙汰だね。」
恭子は言った。
「それならさぁ、今日の放課後、試しに行ってみない?四人で。」
美紀がとんでもないことを言い出した。
「さっきから話聞いてた?」
私は思わず美紀に言った。
「行ってみないと、わからないよ。『百聞は一見にしかず』って言うじゃない。」
「そうよ、行ってみよう?」
恭子も賛成側についてしまった。
「どうする?直美。」
私は直美に反対して欲しかった。お化けとかそういうの苦手なの。
だから言うときわざとウインクしてみた。
「うーん。あたしも気になるし、行きたい。あと真実がなんか気持ち悪いし!」
「それひどい!もー。あははは!」
結局私たちはその日の夜に、噂の廃屋に向かうことになった。
最初のコメントを投稿しよう!