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外観は、典型的なお化け屋敷っていうやつ。
窓ガラスは割れてて、瓦も所々無い。
「うわぁ。」
四人は声をそろえて言った。
あたりに人影はない。
「行こっか。」
恭子は木で出来ている廃屋の玄関の扉に手をかけた。
ガチャ、と音がしてすんなり扉は開いた。耳障りな音をたてながら。
中は真っ暗。
でも、私たちが全員中に入った途端、廃屋の電気が一斉についた。
私は驚いたけど、恭子が懐中電灯を消して、
「おじゃましまーす!」
と叫んだものだから三人で笑ってしまった。
少し笑いがおさまってから、私たちもならっておじゃましまーす、と言った。
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