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昨日のあれは夢だったかの様に教室や廊下はきれいだった。 本当にお伽噺の様だな。 「奏!!なんでお前先に行くん「九条、昨日の割れたガラスとかは一体どうなったんだ?」 ソッと俺が話しかけると九条はニコリと笑う。 「その話なら後でな」 まぁ別に何でも構わないが気になったしな。 そして俺達は昼に屋上に行った。 と言うか勝手に九条が着いて来ただけだが……。 「奏、さっきの話なんだけどあれは魔界と鏡の間の次元なんだ」 「…………つまりあれは俺達の居る世界じゃないって事か?」 「そう言う事、だから何か壊しても俺達の居る世界とは無関係って事」 「そうか…」 「そだ!!今日の夜にとある山に行くんだけど奏も着いて来てくれ!」 「何で俺が…だいたい何で山なんかに行く必要があるんだ?」 俺は購買で買ったパンを口にしながら問いかける。 「其処に鬼が居るかもしれないって情報が入ってんだ、だからお前にも協力して欲しい」 「お前1人で行け」 「やだよ!!今日このままお前を連れて行くんだから!!」 「は?」 すると九条がパチンと指を鳴らす音と共に俺は知らない男に後ろから羽交い締めにされた。 「な!?離せ!!」 「こいつは俺達と同じ仲間の藤堂 逸呵(トウドウ イツカ)だ奏!!」 「だから俺は貴様の仲間になった覚えなどない!」 「行かないんだったら無理矢理連れてくけど?」 「ッ!!解った!!解ったから離せ!」 すると藤堂という男はようやく俺を離してくれた。
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