『赤い糸』

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「言われる内が華だと思いなさいよ。 あと数年もしたら、 聞いちゃまずいかなって 誰も聞かなくなるんだから」 返す言葉もなく、 ひたすら減ってゆくチュ-ハイと料理。 さらにミホは、続ける。 「そうだ! こないだ、テレビで見たんだけど、 小指につけるリング、 ピンキ-リングって言うの? それをつけると 出逢い運がアップするらしいわよ」 さっそく明日買いにいくよう指令が出され、 何度目かの乾杯をし、二人だけの飲み会は お開きとなった。
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