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私達は招待状を手に国王に挨拶をした。 流石名君と言われている11代国王だ。 国王の威厳と言うべきか、そう言ったものが全身から滲み出ているようだ。 堅苦しいマニュアルの話し方は苦手なのでボロがでないか心配だったが、なんとかなった。 レンの挨拶も無事終り、私は自分たちの父と母はこれなかったので、代理でここに来たことを伝えた。 祭り事は苦手だ。なんて理由をそのまま伝えるわけにはいかないので、その事実は伏せ、急な用事が出来たから行けなくなったと言う事にした。 「そうか。なら、おまえたちだけでも存分に楽しんでくれ。」 そう言った国王の顔は、さっきまでの威厳を帯びた顔と違う、父親の様な暖かい笑顔で私達を迎えてくれた。 この方が国中に愛されている理由が分かった気がした。 しかし同時に、何故これ程出来ている人間が、戦争と言う愚かで野蛮な行為を選んだのかと、答えが返ってこない疑問に頭を悩ませた。
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