伝説の騎士!?

8/11
前へ
/751ページ
次へ
「これでおわかりになられましたか?ユイ様は伝説の騎士です」 「・・・だが、剣術もロクに出来んのにオレを守ることができるのか?」 「ご心配には及びません。ライト、ユイ様と手合わせ願いませんか?」 「え!?」 「・・・わかりました」 「えぇ!?」 私は放心しながら、場所を移すというライトさん達の後ろにトボトボとついて行った。気付いたら私は聖堂内の広い場所にいた。なんでこんな事に・・・本物の剣なんて持ったことないのに、何故にライトさんと剣を合わせなきゃなんないのー! 「ユイ。少し似たようなことをやったことがあると言っていましたよね」 「は、はい・・・」 「ならば、その感じで来てください」 「で、でも・・・」 「オレは大丈夫です。さ、ユイ」 優しく微笑んだ。まるで、怖がっている私を落ち着かせるように。あーもーこーなったらやってやる! 「・・・はい。お願いします」 私はさっき引っこ抜いた、伝説の騎士の剣と言われるカッコイイ剣を正眼に構えた。なんか不思議。しっくりくるなこの剣――・・・ 「どこからでもどうぞ」 もう、どうにでもなれ! 「っやー!」 私は気合いの声と共に、面を打ち込んだ。 キーンッ! 簡単に受けられてしまい、押し返された。 「わっ!・・・って?」 何だ?体が動く。いや。動くんだけど、こういう時の体の動かし方が解るっていうか・・・戸惑っているうちにライトさんの剣が迫った。 キーンッ! 私の剣はライトさんの剣を払った。 「っ!」 「クッ!やーっ!」 ライトさんの目が驚きで見開かれていることに気付かずに、私はすかさず次の攻撃を仕掛けた。シュッ!連続で剣を打ち込む。打ち込む私の剣がライトさんの剣とぶつかり合い、広場に金属音が響く。
/751ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1591人が本棚に入れています
本棚に追加