とある日の夜

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「サルファーさん。私もここ、お気に入りの場所にしていいですか?」 「ああ。構わない」 「ありがとうございます!」 ユイは青と緑の瞳を輝かせている。こういった所・・・ガレックスに似ているな。本当に親類ではないのが不思議なくらいだ。そういえば・・・ 「その代わりと言ってはなんだが、ギターを聞かせてくれ」 「へっ!?なななな!」 「何故かと言うと、昨夜部屋で弾いていただろう?通りかかった時に耳にした」 「そうだったんですか!?密かにライトさんみたく前から知ってたのかと思ってびっくりした」 「ライトは知っていたのか・・・ちゃんと聴かせてほしいのだが、駄目か?」 「い、いや・・・そんな事ないけど・・・緊張しちゃいますね」 「緊張しているユイを見るのもまた、一興だ」 「陛下と一緒にいる時間が長いからそっくりですね。サルファーさん」 そーゆーからかい方が。と、不満げな口調だ。そういえば、あいつにも・・・ガレックスにも言われた。 『お前、シーアスと一緒にいるから似てきているぞ』 「褒め言葉として受け取ろう」 「なんか、みんなドSですよねー」 と、何やらぶつぶつと言いながら再び望遠鏡を覗き込んでいる。 あの特殊な瞳の色を持つ者は似ているものなのか?ユイを見ているとガレックスを思い出して仕方がない。・・・ガレックス。お前は今、何をしているのだろうな。満天に輝く星を見上げた。
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