不思議な夢

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「はい。今日の授業はここまで。来週、今日のとこをテストするからちゃんと復習しておくように」 「はーい」 「えーマジかよー」 今日も授業は終わった。 「ふぅ・・・」 こんな数学なんて、将来科学者とか数学者とか・・・そんな関係の職業に就かなきゃ勉強しても意味ないと思うんだけどなぁ。なんで勉強しなきゃいけないんだろ。もう少しおもしろくて、何か違うことを勉強したいなぁ。 「優衣、部活行くよー」 「うん。ちょっと待って!」 初めまして。 私は涼華 優衣(すずか ゆい)。高校2年生の17歳。部活は剣道部です。 趣味は音楽。ギターを少々弾けます。というか、バンドを組んでます。 剣道は高校に入ってから始めたので、あまり強くないです・・・でも、そんな私も試合に出れるんだ!団体戦なんだけど、憧れの先輩と出られるんだよ!来月の大会に向けて、毎日気合い入れて練習頑張ってるんだ。 練習は辛いけど先輩達は優しいし、顧問の先生は厳しいけどおもしろいことを言って、緊張しすぎる私達の気持ちをほぐしてくれる厳しくも優しい先生だ。そんな人達に囲まれながら、充実した部活を送っている。 ――――――――――――――・・・ そんな部活を終え、私は友達の香織と並んで夕日の綺麗な空を眺めながら家路を歩いていた。 「ね、優衣。聞いて」 香織が嬉しそうに話しかけきた。 「何?」 「今日さ、隣りのクラスの藤本くんに教科書貸してって言われたんだ」 私は記憶を引き出した。 「・・・藤本って・・・この間、香織がカッコイイって言ってた?」 「うん!それでね、返ってきた教科書に手紙が入ってて、来週の日曜日に遊園地に行きませんか?って」 「すごいじゃん!行ってきなよ!」 「うん!そうしようと思ってた」 香織はとても楽しそうだ。私はそんな香織が少し羨ましかった。勉強も部活も出来て、恋もして・・・ 女子の私から見ても、明るくかわいい女の子だ。男子が気になるのも頷ける。それに比べ学校もあまり楽しくないし、彼氏もいない私。唯一部活だけが今の私にとっての青春だ。
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