伝説の騎士!?

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「ここって、どこですか?日本じゃないんですか?」 「ニホン?違いますよ。ここはシーアス陛下が治めるラリマール国です。あなたはニホンという所から来たのですか?」 「はい・・・あ、え!私、外国に来ちゃった!?いやいやあり得ない!もしかしてこれは夢!?」 一人テンパっている私を見て、ライトさんは首をかしげている。私は自分の頬をつねった。 「・・・痛い」 「何をやっているんですか」 「夢かと思って・・・」 「起きていて見る夢なんてありませんよ。このままあなたを置いていく訳にもいかないので、ひとまずフローラ様の所へお連れします。立てますか?」 ライトさんは私に手を差し出した。とても紳士的な人だな・・・そう思いつつ、その手を取った。ライトさんの手は大きくて温かかった。なんだかこの人、初めて会った気がしないなぁ。 「あなたのその目の色・・・」 「え?あ、突然変異なんです・・・気持ち悪いですよね」 私は隠すように目を伏せた。左右の色が違う私の目を物珍しさからジロジロ見られたり、変人扱いされたりしていた。この人も、そうなのかな・・・ 「気持ち悪くはありません。ただ、あまり見ないので珍しいなと思っただけです。綺麗な目の色ですね」 爽やかに微笑んでいるけど、何か引っかかるものを感じた。なんだろうと考えていると、ライトさんは身軽に焦げ茶色の馬に跨り、手を差し出した。 「オレの後ろに乗ってください」 「は、はい」 私は言われるまま、ライトさんの手を借りて初めて馬に乗った。 「わっ!結構高いんですね」 「もしかして、馬に乗った事が無いんですか?」 「はい。初めてです」 「馬に乗った事がないなんて、聞いたことがないな。身なり容姿共、身分が低いとも思えない。一体あなたの国はどんな国なんですか?」 「どんなって言われても、なんて言えばいいか・・・」 「・・・まあいい。後でゆっくり教えください。落ちないよう、きちんとオレに掴まってくださいね」 「え!は、はい。失礼します・・・」 私は遠慮がちに、上着の裾あたりを握った。い、いい香りがする。しかもライトさんかなりのイケメンだし、変な緊張する。 森を抜け、石畳の道を軽快に蹄を響かせながら街に入った。全体的に白を基調とした街並みで、世界遺産になっていそうな綺麗な街だ。街が見渡せる高台に、おとぎ話にありそうな白く綺麗なお城がある。凄いなぁ。
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