29人が本棚に入れています
本棚に追加
ユミルの蛮行の後、ゲルマン連邦の1人の少壮の政治家ベルンハルト・フォン・ヴィルヘルムはU.S.A.のやり方を激しく批判した。
彼はユミルの蛮行に対する怒りで沸騰した国民達の絶大な支持を得て、連邦政府代表の地位を得るとU.S.A.に屈した「軟弱なる議会」を永久解散した。
これによって、彼は議会と政府代表の権限を一身に持ったのである。
U.S.A.はこの流れをかつての悪の復活、専制国家の再現として批難し、この流れを食い止めるために軍事行動を開始した。
ミリオンフリートなどと呼ばれるほどに肥大化したU.S.A.宇宙軍とゲルマン連邦宇宙軍では総数が大きく異なり、例えゲルマン連邦に駐留するU.S.A.軍のみが相手であったとしても戦力比は5:1でゲルマン連邦側が圧倒的に不利であった。
ゲルマン連邦にとっての唯一の幸運は、U.S.A.がゲルマン連邦への経済封鎖を各国に要請したのに対して全ての国が面従腹背で応じたことであったが、焼け石に水であった。
最初のコメントを投稿しよう!