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決戦の前に記録された両軍の指揮官のインタビューがある。
ダニエル･カールセン提督は、女性キャスター(カールセン提督と愛人関係にあったと言われる)からのインタビューに対して
｢運だけで成り上がった青二才など一撫ですれば終わりだ。｣
と強気に発言して、さらに一言付け加えた。
｢祝勝会はユグドラシルで…｣
対してコンラートは国営放送の人気女性キャスター、アンネ･ブルンからのインタビューに
｢もし負けたら自分も単なる凡人だったというだけの話です。驚くことではないでしょう。｣
と発言した。この発言のみならば傲慢な人物に思われるが、アンネの自分を天才と自負するのかという問いに
｢少なくともまともな人間で無いことは知っています。｣
と皮肉で応じた。インタビューの最期に彼はアンネに、暗めの色の服を着たほうが肌の美しさが際立つとアドバイスしたという。
終始一貫して穏やかな笑みを浮かべ、飄々と発言した彼に国民は皆不満を漏らしたが今さら彼を更迭する暇も無くただ勝利を祈った。
そしてついに決戦の幕は上がる。
後の宇宙の歴史を決定する｢シュヴァルツ回廊の会戦｣である…
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