「わたし」を必要として

スカウト

『りぃ━━━ん』

振り向くと笑いながら
小走りに駆け寄ってくる
女の子二人がいた。

幸と優だった。

幸とは地元が一緒で３年前に知り合った。

学校は違うけどりんと一緒で高校も中退してる。
お世辞にも痩せてるとは言えないけど、
初めて会っとき時よりは痩せてきてる。
たまに嘘つくから１００%は信用してない。
嘘をつくせいなのか中学生の時イジメられてらしい。
悪い事をする時はほとんど一緒だった。

幸の隣には頭が良い優も来てた。
優は仙台の大学に受かって、こっちに住んでる。
幸は優のとこに居候してた。

りん『こっち（仙台）ぜんぜん解らないから案内してょ』

幸『了解』

幸はりんより先に仙台に来てて１ヶ月近くになる。

優はいつもの様におとなしかった。