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「集会に行きますよクソムシ」
「ねえ、ちょっと前から思ってたけどそれ魔王に接する態度じゃないよね?」
「グダグダ言わずに行きますよ仮性野郎」
「すいませーん、この話全年齢対象ですよ?!」
と、言うわけで俺は集会に行くことになったわけだが。
「っつか、誰が集まるんだ、その集会?」
「魔王ですよ。それくらい話の流れから理解しろ骨密度が」
…もうつっこむ気力も起きなかった。
かくして俺は魔王の集会に参加することになってしまった。
~近所のビル~
近所のビルの応接室。
「ここでやるのか?」
「そこの机の下に這いつくばりなさいゴミ」
「いきなりSMプレイですか??!!!」
「………発想が貧困ですね、軽蔑します」
殴ってやろうかと思ったが、俺はどこぞの芸人のように切れることを生業にしていないため、とりあえず押さえた。
屈辱に耐え、机の下を見てみると、奇妙な幾何学模様が書き込まれている。
「それに触りなさい」
どっちが上の立場かもう解らないよね★
ここで反抗しても意味がないので、俺はその模様にふれてみる。
瞬間。
景色が変わる。
ここはどこなのだろうか?床が木でできているあたり、ここはさっきまでいたビルの応接室ではないようだ。
周りを見回すと----地獄絵図を見つけた。
「よし、いいぞ…次は(バキューン★)だ…」
「アッ------------!!」
男が二人絡み合っている。どちらもイケメンだ。腐女子がみたら歓喜するであろう光景だ。
あっ、気がついた!
すげえ凍り付いてる!サイコキネシスで体を固めた人も目じゃないぞ★
「あ、あの、違うんだ!これは…その、ダイエットなんだ!」
「そ、そうです!これ、フィリピンとかで大流行らしいですよ!!」
いや、確かにカロリーは使うらしいけど…
そのとき、ヘルガが俺の後ろに出現した。
「レヴィン…前から思っていたのですが、男の担当になるたびに『ダイエット』しなくてもいいんですよ?」
男二人はまだ体勢を崩さずに凍り付いている。
そのとき、また数人が出現した。
「さて、ぼちぼち始まるみたいですね?…そろそろ抜いたらどうです?新米魔王さん?」
魔王集会が始まった。
レヴィンと名も知らぬイケメンは、もれなく全員に引かれた。
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