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「さて、そろそろ大魔王様が光臨する時刻ですね」
と、さっきイケメンと(バキューン★)していたレヴィンと呼ばれていた男が黒いスーツを着込んでから言った。
「レヴィン、もう冷静キャラを気取っても遅いですよ?」
言うとおりであった。あの光景を見たメンツの彼等に対してのイメージは、おホモダチ、もしくはベーコンレタス、糞味噌テクニック、ホモサピエンス、さらに…
しつこいですよね、自重します。
「違う、レヴィンが僕を誘ったんじゃない!僕が誘ったんだ!だからレヴィンを責めないでくれ…」
イケメンの方が意味のない弁明をした。
「大柳、私をかばわなくてもいい!私が君を誘った!君は傷つかなくていい!」
ああ、なんてみにk…美しいのでしょうか神様。男同士の友情とはここまで発展できるものだったのでしょうか?!
「もうここまでくると友情のレベルじゃ無いと思いますが腐れニート?」
どうも心の中で叫んでいた言葉を現実でも呟いていたらしい。
「一応働いてるわ!ってか集会はいつ始まるんだよ!ただでさえつまらないこの話をホモ共で潰してたらさらにつまらなくなるだろうが!!」
「…一応今回の集会の主催者はもう来てますよ?」「へ?」
ヘルガが指さした方向にいたものは、黒い犬であった。
さっきまで文章には描かれていなかったが、俺たちと同じようにどこからか現れてきた中学生と高校生の間くらいの少女になでられまくっている。
「大魔王様。女好きなのは前から知っていますが…そろそろ始めたらどうです?」
ヘルガは犬に話しかける。
バカだなこいつ。犬が大魔王とかマジでふざけて「あぁ?いいじゃねえか。若いピッチピチの姉ちゃんに撫でられてて集会どころじゃねえっつの」犬が喋ったあああ??!
ヘルガはつかつかと犬に歩み寄ると、犬の首をつかんで持ち上げた。
「サッサトハジメタラドウデス?」
怖い。棒読みなのが逆に怖い。
「ふっはっは!今の俺は犬だからそんなところ掴んでも痛くも痒くもねえんだよ!!」
「チギッテモイイデスカ?」
「よし、新人の魔王諸君!早速顔見せ集会を始めようとしようか!!」
どうやらやっと始まるようだ。
…で、俺の名前はいつになったら解るんだ?
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