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あたしは動揺を隠せなかった。
「えっ!?アメリカって…。そんな急に?どうして?いつ行くの?」
「落ち着いて、出発は一週間後よ。
仕事の関係だからるりあを連れて行く事が出来ないの。
心配しなくても大丈夫よ、仕事が終わったらすぐ帰って来るから。」
「ぢゃああたしはどうなるの?」
「るりあには悪いんだけどおじいちゃんの所に言ってくれない?」
「おじいちゃん家って事は……!」
あたしのおじいちゃんは
エリートばかりが集まる男子校の理事長をしている。
「ごめんね。もうおじいちゃんには伝えてあるから、何かあったらおじいちゃんに言いなさい。
きっと助けてくれるわ。」
「そんなあぁ……」
どうしようもない事だって分かってるから
あまり反抗は出来ない
したって意味ないもんね…
あたしはしゅんと肩をおろした。
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