0人が本棚に入れています
本棚に追加
菜の花✨
少年は、ゆっくりと目を開けた。
心の中でモモにお別れを言った。
お別れを言ったがサヨナラじゃない、ありがとうって少年は言った。
モモはきっとあの遠吠えでみんなにお別れを告げたんだろう。
そして、いつ逝ってもおかしくないのに、今日まで生きたのは少年の卒業を見守ったからなのかもしれない。
少年はモモのことを決して忘れない。
そして心の中でずっと生き続けるだろう。
この一輪の菜の花が綺麗に咲き続けるかぎり。
最初のコメントを投稿しよう!