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真実を聞いた少年はこの事をすぐ理解出来なかった。
いや、信じたくなかった。
モモの死は直前まで来ていた。
少年は、心から悔やんだ。
「永遠の命なんて無いのはわかってた。
でも、帰り際に見たモモは元気だったじゃないか」
そんな現実から逃れることばかりを考えていた。
その夜、モモの鳴き声が少年にも聞こえた。
この声は、これからずっと止むことなく聞こえていた。
モモは何故鳴いているんだろう。
苦しいんだろうか、つらいんだろうか、少年はそんなことを考えていると辛すぎてモモに会ってやることが出来なかった。
それから数日後、少年は卒業式をむかえた。
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