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『……やっぱり……』
向かい合う二人。
深刻そうな顔の俺。
重たい口を開く。
『んぅ?』
野菜ジュースを飲みながら
つばきは俺を見る。
『………早くねぇ?』
『何が?』
『いや、時間っっっ!』
きょとんとした顔で
何が? の切り返しに
思わず声を荒らげて
即答して仕舞った。
『デートなのに!早い!!早すぎるよっ!つか、化粧バッチリだな!?何時起きだよ!!?』
『4時』
『早起きとかのレベルじゃねぇし、それ!つか、即答すんなっ!!』
つばきは
ニッコリと微笑み
『遅刻は死刑』
と、穏やかな口調で言った。
え…何でだろう……?
目が笑ってないよ?
『……や…俺は大丈夫……だったよな?』
明らかに顔がひきつる。
ごめん。冗談に聞こえなかったンだもん。
『榊お兄ちゃんは、ちゃんと待ち合わせ時間前にいたから大丈夫♪』
……ちなみに
待ち合わせ時間は
AM7:20
変だろ?普段ならこの時間に起床するしな、俺。
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