第二章:過去~別れ

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遠距離で週末だけは楽しみで仕方なくてセイジが車で3時間かけて会いに来てくれるのをいつも待ってた。 でも…セイジが休みはゆっくりしたいって言い出してどんどん会う回数や連絡が無くなった。 その時の親友ゆうかとしほに相談してたんだけど 「やっぱり一回別れちゃったのは運命じゃ無かったし再会したけど遠距離になったのも運命じゃないんだよ…。」 「うちら社会人からしたら子供だし話も釣り合わないんじゃない?」と2人に言われて、やっぱりセイジの為にも別れた方が仕事に集中出来るのかなって考えて今度はあたしから別れを言った。 セイジは最初驚いてたけど 「寂しい想いさせてごめんな。そんなに考えさせて…ごめん。別れてもいいけど綾になんかあった時はすぐ飛んでくから次もし俺以上の男が現れるまで彼氏つくんなよ」って優しく言ってくれた。 それから学校は冬休みに入った時、一本の電話が鳴った。 「おぉ-綾、久しぶりだな。覚えてる?セイジと仲良かったハルヤだけど…」 「おぉ-久しぶり。どぉしたの?」 「セイジとまた別れた?もぉ新しい彼氏できたか?」 「そんなすぐ出来る訳ないよぉ。気になる人すら居ないし…」 「そっか。じゃあ俺の親友を紹介しよーか?」 「紹介なんていいよ。」 「仕事場で仲良くなった奴なんだけどさ、男前でいい奴なんだ。性格良くて楽しい子がいいって言うし綾しか浮かばなくてさ。」 「えぇ~無理ぃ。でもハルヤくんには久しぶりに会いたいけどな。」 ハルヤはセイジの彼女だったあたしに凄く優しくてお兄ちゃん的存在だったから久々に話したくなった。 「マジかよ。綾はやっぱ可愛いなぁ-。今から親友と飯行くんだけど綾も迎えに行くよ」 「だからハルヤくんの親友でも紹介はいらないよぉ」 「普通に俺の後輩の女の子も一緒にって言うから紹介とかしね-しそんな変な奴じゃないから」 「…分かった。ハルヤくんがそこまで言うなら。2人にするとか無しだよ」 「分かってる。じゃあ迎えに行くから用意しとけよな。」 あたしはハルヤくんに会えるのが嬉しくて化粧と着替えを済ませて待ってたら5分くらぃして 「用意終わったか?」って電話が来て「うん。さっき終わったよ。」 「じゃー迎えに行くから5分したら家の前に出とけよ」 ワクワクしながら待ってた。
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