第二章:過去~優越感

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あたしはバツ1。でもここ(都会)では誰もその事を知らない。 高3の冬、1月にまさきと出会った。 今までの恋愛も負けず嫌いなあたしは学校のボス的な人と付き合って来た。 初めては中3の冬、ヤンキー学校で有名な隣県の高校で1番目立ってる2年生のセイジ。 噂には聞いていたセイジを見た瞬間、この人の女になリたい!そお思ってセイジに似合う女になりたくて努力してセイジに告白された。 あたしも受験はセイジの通う高校にした。 高校に受かってすぐに3年生になったセイジの彼女と言う事もあり始業式から2年3年はあたしに愛想よくして来た。もちろん同級生も挨拶をして敬語で話かけてくるぐらいあたしは有名だった。 「セイジさんの彼女ですよね?自分セイジさんに憧れてココ受験しました」知らない男の子にもよくこんな挨拶をされる…。 他県にも関わらずあたしはすぐに学年でも中心的な存在になった。 そこの県内の高校でも知らない人はいないぐらい有名だったセイジと居るあたしは街を歩いていても色んな人に頭を下げられる程で優越感に浸っていた。 中学校の時も大人しくはなく、不良グループ側にいたあたしだけど高校デビューに近いくらい今までよりもっと家に帰らなくなった。 親父が厳しかったから髪の毛を染めただけで殴られたりピアスを開けたらちぎられたり…それでも一般的に言われる不良な事が楽しくて仕方が無かった。 セイジは中学の時から兄貴がいる暴走族に入っていて単車が大好きだったからよく後ろに乗せてくれて走ってくれた。 人生で最高ってぐらい毎日が楽しくて悪い事以外、自分が笑える時がなくて毎日バカして笑ってた。 でもそんな日々はすぐ終わる…セイジに別れを告げられた。 「嫌だよ…どおして?」って縋り付いた。でもセイジに「死ねブス。うざいんだよ」って…。 あたしは本気で死のうと毎日考えて3日間ご飯すらまともに食べず泣きまくった。 でも負けず嫌いなあたしの性格、このまま死ぬより見返してやるって思ったから人生で初めて化粧をした。 セイジは卒業してあたしは2年生になった頃、今までにない初めてのイジメを経験した。
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