第二章:過去~妬み

2/3
203人が本棚に入れています
本棚に追加
/105ページ
2年になってセイジも居なくなった瞬間、今まで愛想よかった1つ上の先輩たちの態度が一転した。 まだ1人しか経験がないのを知ってるはずなのに 「ヤリマン」とか罵声を浴びまくる。 毎日近くの駅で待ち伏せしてる先輩10人ぐらいに 「裏に来な!」って… でも負けたくないしあたしにも友達が居たから学校嫌いじゃないし毎日呼ばれても毎日、駅の裏に行った。 そんな事よりもセイジに触れられなくなった寂しさと辛さの方が大きかったから化粧の研究をして毎日学校へ通った。 外に出ないと、周りを見ないと何も変わらないと思ったから…幸い先輩たちも顔に傷を入れるバカじゃないから化粧は出来た。 その平然とした態度が気に入らないのか1つ上の先輩の中の女ボスが3年の男子に 「あいつ回せ」って指示を出したらしい。 その指示を出された男子の中にセイジを凄く尊敬しててセイジと仲のいい人が居たらしく、その人はセイジがいた暴走族に居る人であたしとも何回か会って話した事があったからセイジに 「綾ちャん回されるらしいです」って連絡入れたらしい。 セイジとわあれ以来、口も聞いてなくもちろん会っても無かった。 でもセイジはただの不良じゃなく筋の通った人だったから 「はぁ?それ本当なのか?俺が止める!!」 って言ってくれたらしくて… その日はお祭りで何も知らないあたしは友達と呑気にお祭りに来てた。 「2年生の綾ちャんだよね?今から俺んちで友達集めて騒ぐんだけど来て欲しいな」 「えっ?誰ですか?」 「3年のまさと」 「知らないです。ごめんなさい」 その場を去ろうとすると手を捕まれて 「いーじゃん。ちゅっとだけ。楽しく無かったらすぐ帰っていいからさ」 「結構です。」 友達とすぐに早足で帰っていたらまた違う人から 「2年の綾ちャんだよね?前から気になってたんだけど話さない?このあと時間ある?」 「ないです。失礼します」 こんな感じでその日は3年生に声を掛けられる事が多かった。 友達が「なんか綾 狙われてない?やっぱセイジ君の元カノだから皆が付き合ってみたいんじゃない?」 「なにそれ?そんな事ないしダメだからフラれたのにぃ…もぉ当分、男なんていらないしイメチェンに励むよぉ」 「確かに綾は負けず嫌いだし努力家だよね」 そんな会話をしながら呑気に歩いてたら
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!