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レオン「じゃあ姉ちゃん行ってくるよ。」
レオンは夜勤から帰って来た姉の茉理(まつり)にそう言った。
茉理「ちょっとおー、朝ごはんぐらい作りなさいよぉ。」
茉理は半分くらい寝ていた。かろうじて声がでたのだろう。
レオン「ええーっ!!なんでいちいちボクが姉ちゃんの
食べ物を養わないといけないんだよ!!」
茉理はヨロヨロと歩いて来て、レオンにしがみついた。
レオン「なっ、何だよ!?朝から気持ち悪いって…」
茉理「ねぇーお願いだってばぁー!!」
レオンは茉理を払いのけた。
レオン「どうせ次の言葉は何でも言うこと聞くからだろ!?
もう聞き飽きたよそれ。」
レオンはいつもより重いカバンを持ち、家を出た。
茉理「……ったくう。どうやったらあんな生意気なガキになるのよ!?」
レオン『アンタのせいだよ…』
茉理は自分のせいだとはこれっぽっちも思っていなかった。
レオン「……少し言い過ぎたかなぁ。
それは良しとして姉ちゃんのせいで十分も遅れてしまった。」
レオンはとりあえず学校に急いだ。
ちなみにレオンの家から学校は歩いて20分ぐらいの距離だったため、
自転車で行くことにしていた。
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