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レオンはスイスイと自転車をこぎ、通行人を抜かしていった。
自転車をこいでいるときにくる風が心地よかった。
しかし、レオンは急がなければいけなかった。
何故なら停学中の課題と反省文を担任に提出しなければならなかった。
普段なら課題やら反省文はやらないレオンだったが、
昨日の朝(茉理が仕事に行く前)まで姉の茉理に監視されていたのであった。
レオンは何事もなく、無事に学校についた。
自転車置き場に自転車を置き、
いざ、職員室に参ろうとしたその時、
ここで一つ問題点が発生した。
それは、職員室がどこにあるのかレオンにはさっぱりわからなかった。
レオンは二日間停学で入学式以来学校にくるのが初めてだった。
更に、丸野宮高校は敷地が公立のくせに広かったためか、
教室の場所までわからなかった。
一般の生徒はレオンを見ては見ぬフリをしていた。
途方に暮れていたレオンだったが、
遂に、見たことのある人を見つけた。
レオンはその人の方へ走っていった。
レオン「あのさ~職員室って何処?」
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